スキップしてメイン コンテンツに移動

狭すぎる部屋【Revit】

今回の題名は「狭すぎる部屋」。
Revitでは部屋の作成に限界があります。


▼部屋の限界とは

人が生活できる空間、人が通行できる空間。
このような場所が狭いといったことはないのですが…

デッドスペース、パイプスペースなどは広々と空間をとることはないですよね。
設計では広く作ることはなく基本的に狭いですよね。

実はRevitでは狭く空間だと「部屋」が作成できないことがあるのです。


▼どのくらい狭いとダメ?実際に試してみた

では、どのくらい小さければ「部屋」は作れないのでしょうか?
実際に狭いスペースを作ってみます。

1000×1000のスペースに部屋は配置できるみたいです。

では、300×300は?

300×300のスペースにはいくらカーソルを合わせても反応しません…
部屋が作成できないようです。

部屋が作れないのは面積の問題なのか?
同じ面積の部屋で確認してみます。

この2つのスペースに部屋を配置します。

同じ面積ですが250×4000のスペースにはいくらカーソルを合わせても反応しません…


▼実際の狭すぎる部屋

狭すぎる部屋が作れなくなる条件、それは作成したスペースの短辺が原因だったのです!
では、何mmから作れなくなるのか…

”306 mm幅未満のスペースに部屋を配置しません。”(引用:AUTODESK

現在Revit2020ではまだ解決されていない仕様なので仕方ないですね…

実際に306mm幅付近の部屋を作成してみます。

307mmでは部屋が作成できて、306mmでは部屋は作成できませんね。
AUTODESKさんの言う通りですね。

では、さらに細かく306.0~307.0の小数点第一位まで調べてみましょう。

あれ?なんと306.1mm幅のスペースには部屋が作成できなかったのです。

さらにまで細かく306.00~306.10の小数点第二位まで調べてみましょう。

今度はすべて作れませんでした。

公式では306mm幅未満と書いていますが、実際は306.1mm未満となってしまいました。
ここまで細かく調べる必要はあったのかな?
豆知識として覚えておけるかな。


▼どうしても部屋を作成したい場合

いや狭すぎるスペースにも部屋を作成したい!
そういう方にはこちら

株式会社シェルパ(狭いスペースへの部屋配置)
http://sherpa-net.blogspot.com/2021/04/revit_01355472244.html

こんな解決策もあるそうです。
インプレイス壁を作成して部屋を配置する考えはなかなか出てこなかったですね。


このような仕様でどうにもならない!
でもいずれ新しいRevitのバージョンが出るときに修正されてほしい!

と感じた場合はRevit Idea Stationなど運営側に問い合わせてみるのもいいかもしれないですね。

コメント

このブログの人気の投稿

Revitのタイプ?インスタンス?【Revit】

クリスマスや年末年始、皆さんは今年どのように過ごしますか? 今年は新型コロナによって大きく変化した一年になったと思います。 新しいソフトを操作したり、初めてブログを書いてみたり挑戦の多い一年でした。 その中でもRevitはとても刺激になりました。 ARCHICADとの比較、Revit独自のシステム学ぶことは多かったです。 今回はその中でもRevitを学んでいくと必ず聞くことになる「タイプ」と「インスタンス」についてお話したいと思います。 ます「タイプ」「インスタンス」って何?という方もいらっしゃるかと。 ファミリと呼ばれる部品のパラメータを変更する時にどのように変更に変更するかを設定する言葉です。 「タイプ」は共通の要素を持つファミリのパラメーターを変更すると全てに変更が適用されます。 「インスタンス」は複数個ある同じファミリのうちの一つにしか変更が適用されない。 ARCHICADでは一つ一つの設定はなく、すべて「インスタンス」としてできています。 変更するときは検索を使って、変更を適用させるものを条件で絞り込みます。 Revitは事前に配置するものに対して「あなたはこういう分類です。このように動作してください。」と決めてあげることが多く、 初めこそは窮屈と感じることもありましたがそれによって作り手のモデルの精度あがるのでないかとも思いました。 来年ももっと多くのことを学び、このブログで紹介していきたいと思います。 では皆さん、よいお年を!!!

共有パラメータ、意外といけるかも?【Revit】

 おはようございます! 『 共有パラメータは難しい…【Revit】 』の続きです。 共有パラメータがどんなものか少しわかってきたところで作成方法から紹介していきます。 ▼共有パラメータ作成方法 ①[管理>共有パラメータ]をクリック ※以前に共有パラメータを参照してファイルパスが切れていると、以下のメッセージが出ます 共有パラメータ設定画面では 参照:既存の共有パラメータファイルを参照する(ファイルパスが左側に記載される) 作成:新規に共有パラメータを作成する ②[共有パラメータ>グループ>新規作成][共有パラメータ>パラメータ>新規作成]をクリックして新規作成 ※パラメータ作成時、所属させるグループの画面を開いた状態で新規作成を行う ③新規作成が完了したら、OKボタンをクリック これで完成です! OKボタンを押すだけで共有パラメータファイル(txt形式)に自動で保存されます でも作成をするだけでは共有パラメータは活かせません。 [管理>プロジェクトパラメータ>追加]をクリックしてパラメータプロパティを表示させましょう。 ここまでの細かい操作は前回の記事を参考にしてね! パラメータタイプ:共有パラメータを選択(追加したい共有パラメータを選択) パラメータデータ:パラメータグループを該当する項目に選択 カテゴリ:パラメータを反映させるカテゴリを選択 パラメータタイプを共有パラメータにすると パラメータデータの名前、専門分野、パラメータタイプは自動で入力されて変更はできませんよ~ ここまで来てやっと完了です! 実際に反映させたものを見てみると… カテゴリ:建具、パラメータグループ:その他 で「建具仕上」が反映されています。 今回作った共有パラメータは別プロジェクトでも同じように設定ができるので 独自のプロパティを作成したい時に最初から設定しなくても良くて便利ですね! 皆さんも是非活用してみましょう~

ノードの種類が多いです【Dynamo】

皆さん、こんにちは。 今日はDynamoについてお話していきます。 こちらの記事 でDynamoを軽~く紹介しました。 こちらを読んで、「へぇ~便利なんだ~」と思っていただけたら嬉しいです。 でも、便利になるとはいえ 実際に操作するとなるとどこから手をつけていいか… もちろんDynamoには基本的なルールが存在していて、 そのルールに沿って使用しないと動作はしません。 Dynamoはノードといわれるブロックをワイヤで繋いで作成していきます。 これだけ聞けば操作は簡単で単純のように聞こえますが、 Dynamoはそれゆえ奥が深いのです。 ワイヤはノードに含まれる情報を送信する電線と例えられます。 注意する点としては出力する時と入力する時のデータの形式が基本的に同じである必要があります。 数字なら数字、文字なら文字で揃えます。 ワイヤは言ってしまえば、「繋ぐだけ」。 注意さえしていれば、そこまで問題になるようなこともありませ 私はそれよりもノードが重要だと思っています。 Dynamoはさまざまなことができるようになっています。 さまざまなことができるということは、それに応じた機能もたくさん存在します。 いざDynamoを触ろうと思っても、どんなノードがあるかを知る必要があります。 何ができて何ができないのか、Dynamoを知る必要があるということです。 Dynamoを開きライブラリで検索して、学んでも良し。 学習方法はさまざまありますが、私はこの Dynamo辞書 を使用しています。 サイト自体は英語表記されていて、英語での検索が必要になりますが 必要な情報が一覧で確認できて説明文とサンプルファイルが用意されています。 最初の間は使用したいノードが見つかっても、どのようなノードとワイヤで繋げればいいのかも迷ってしまします。 そんな時にも活用してみてください! 皆さんも是非、Dynamoを使ってRevitを便利にしていきましょう。