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意外と知らないバージョンの付け方【データ活用】

データの活用もBIMのうち…


どうも、A子です。

「BIMって3Dモデルが作れるソフトでしょ?」とよく言われます

確かにそうなのですが、最も大切なのはモデルの1つ1つに宿っている情報だと思うんです

情報を扱う者としてデータ活用は必須…


そこでデータと上手に付き合っていくため、データに関する記事も投稿していこうかと思います。

そこで今回は初歩的ですが「正しいバージョンの付け方」!

正しくバージョンをつけることがなぜ大事なのか?

例えば、”ユーザー名簿”というExcelデータを上司から「修正してください」と言われました

修正を終えて。上司に修正したデータを提出します。

ですが、追加でまた修正が入りました。

前のデータは残してコピーして、新しいExcelデータで作業します。

その時、あなたはファイル名はなんとつけますか?


・ユーザー名簿.xlsx
・ユーザー名簿_old.xlsx
・ユーザー名簿_田中.xlsx
・ユーザー名簿_編集中.xlsx
・ユーザー名簿_最新版.xlsx
・ユーザー名簿_修正済.xlsx


上記のように、ルール化されていないバージョンの付け方をしてしまうと

後から見た際にどれが最新でどのデータを見ればよいかわかりません

自身で把握していても、他の人にはもっと伝わりにくいですね


では、具体的どのようにすれば改善されるか

セマンティックバージョニング2.0に基づいて説明していきます。


セマンティックバージョニング2.0は「X.Y.Z記法」と表します。

バージョンを「.」で区切っており、読み方は「XてんYてんZ」です。


各バージョンごとに意味があり、

X:メジャーバージョン →システム自体の大規模アップデート

Y:マイナーバージョン ソフトウェア内の仕様変更、機能追加

Z:パッチバージョン  →バグ修正や誤字脱字の訂正


バージョンって今まで何となく変更していたけど、

このルールがあればバージョンを見ただけでどの程度変更したかわかりますね。


バージョンの書き方は、「version 5.0.2」「ver. 5.0.2」「v5.0.2」など種類があります。

人によっても書き方が違ってきますね。


書き方のルールもちゃんとあって、

各バージョンを上げるときは、0,1,2,...のように1ずつ上げて、欠番しないようにする

(例)「1.0.1」→「1.0.2」

各バージョンを上げるときは、上位のバージョンを繰り上げず、該当するバージョンのみを8,9,10,11...のように上げる

(例)「1.5.9」→「1.5.10」

上位のバージョンが上がると下位のバージョンは0にリセットする

(例)「1.5.9」→「1.6.0」

ゼロパディングは入れない 

 (例)×「10.03.5」 〇「10.3.5」

バージョン0を省略するかは要検討

サービスによってはバージョン0を省略することもあります


これでルールは以上です 。


チームによっては日付で管理する場合もあります。

どの書き方で管理するかは携わる人で決めていくのが最適だと思います。


ですが、特にバージョンの付け方に決まりもなく

ファイルが中身が見にくい!という方は

意識して使ってみてはどうでしょうか?

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